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GROUP OF SCHOLARS FOR LITERATURE EDUCATION
文学教育研究者集団  《略称:文教研  [サイト・マップ]
最終更新日 2024年2月25日  [更新履歴] ▼頁末尾へ     

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春合宿復活 3月27日~29日

2020年春から実に4年間、春合宿を行えませんでした。
しかし来月ついに、八王子大学セミナーハウスで復活です!
この間、オンラインで例会を続けてきました。その経験も活かし、
初めて対面とオンラインで会を持ちたいと思います。
対面中心の進め方になるかとも思いますが、
オンラインでも多くの方が参加して下されば嬉しいです。(2/25) [Nさんの例会・集会リポート]



文教研関係図書古書情報(1/28)[古書情報]

《新資料》 熊谷 孝 「道徳性の国民政策的陶冶」 (翻訳)(12/6)[熊谷孝 昭和10年代著作]

機関誌 『文学と教育』 第231号 発行(9/10)[機関誌(〈訂正〉追加]

《資料》文学の仕事:熊谷 孝 『 文学入門 』 より(9/2)[資料:文学の仕事]

《資料》文学の仕事:アリストテレス 『 詩学 』 より(8/3)[資料:文学の仕事]

《資料》文学の仕事:J.エプスタン 「今日の詩——智性の新たな状態」 より(7/16)[資料:文学の仕事]

山元隆春『文学教育基礎論の構築』(6/1)[資料:文教研/熊谷孝への言及]

 
 
【山元隆春『文学教育基礎論の構築』より】


 熊谷の文芸認識論は、彼自身述べているように、哲学者戸坂潤の文学論に負うところが大きい。〈印象の追跡〉について、戸坂は次のように言う。
  印象の追跡は印象への追随であると共に、そればかりではなくて、印象から距離をつくることであり、印象を直ちに疑ふことであり、印象を仮構的に破壊することであり、印象をつきはなすことである。それがなければ印象は、少なくとも真に客観的な方向へは、追跡されない80
 <注80:戸坂潤 1948 『文学論』(戸坂潤選集 第8巻)伊藤書店、60頁。戸坂の『文学論』を熊谷の『文学教育』とつきあわせてみると、熊谷が戸坂から受けた影響の大きさと深さを知らされる。>

 〈印象の追跡〉によってこそ批評が〈客観的な方向〉へと向かいうるという戸坂の論は、読むことの理論を究明するうえでも非常に示唆的である。読者が自らの読みを対象化し、自立していくためには、読むなかで実感として捉え得た〈印象〉を〈追跡〉するという営みがどうしても必要になってくる。この〈印象の追跡〉という営みが、熊谷の読みの理論に従う文学教育方法論の重要な柱となった。熊谷の読むという行為を把握する際の原理としての〈印象の追跡〉論も、戸坂の理論を継承したものであると言ってよい。熊谷は言う。
 必要なことは、自己の実感ベッタリな態度を拒否してかかることである。自己の想像的意識に与えられた実感・印象を一度突き放して対象化し、それを点検し追跡するという姿勢である。(中略=山元)どういう意味にもせよ、批評という行為・活動は印象の追跡以外のものではないということを、わたしは戸坂潤(1900~45)に学んだ。すなわち、印象の追跡としての批評だけが、自己の実感をささえとしながら、その実感の検証を通して実感をこえる(つくり変える)ことを可能にする、ということをである81
<注81:熊谷孝 1970 『文体づくりの国語教育』三省堂、55頁>


 機関誌「巻頭言」と「あとがき (編集後記) 」抄 ――「あとがき(編集後記)」 にみる 『文学と教育』 63年の歩み
作品発表舞台の変遷――初出雑誌 “あとがき” 抄(芥川龍之/井伏鱒二 /太宰治)  

 紅野謙介著 『国語教育の危機――大学入試共通テストと新学習指導要領 
(ちくま新書 2018.9刊)


(同書カバーより)「大学入試センター試験」に代わって新しく導入される「大学入学共通テスト」。試行テスト等の内容を見る限りでは、本当に国語の大学入試問題なのかと首をかしげたくなる。新テストは、「新学習指導要領」の内容を先取りする形で作成されており、これが文部科学省の目指す理想形だとしたら、いま国語教育は重大な危機に瀕していると言えよう。「大学入学共通テスト」と「新学習指導要領」をつぶさに分析し、そこからいま見える国語教育が抱える問題点を指摘し、警鐘を鳴らす。

[抜粋]

《資料》「学習指導要領」批判の論拠  [学習指導要領…論拠]
《資料》「学習指導要領」批判の軌跡 (文教研)  [学習指導要領…軌跡]

topics

■太宰治書誌研究の第一人者、故・山内祥史氏(1932~2017 日本近代文学研究者、元神戸女学院大学学長)の膨大な研究資料が2019年3月、三鷹市に寄贈された。同年秋、三鷹市美術ギャラリーで開催された太宰治生誕110年特別展において「山内祥史文庫」として初めて公開された。 (2020916)
 [
三鷹市スポーツと文化財団・内祥史文庫ができるまで]

大学セミナーハウスのHPに文教研の紹介。[https://iush.jp/feedback/2017/11/]

         

   
《資料》  文学の仕事 ――諸家の文学観に学ぶ(目次)
         

            ・ 戸坂 潤 「わが文学観―要点三つ」 
           ・ 大江健三郎 「いま、なにが日本の作家に必要か」 
           ・ A.ティボーデ 『小説の美学』 
           ・ M.ゴーリキー 「文学論」 
           ・ 森 鷗外 「今の諸家の小説論を読みて」
            ・ 森 鷗外 「沈黙の塔」
            ・ 森 鷗外 「文学の主義」
           ・ J.M.ギュイヨオ 『社会学から見たる芸術』
           ・ J-P.サルトル 『文学とは何か』 
           ・ 芥川龍之介 著作より 
           ・J.デューイ 『芸術論――経験としての芸術』 
           ・J.エプスタン 『今日の詩 智性の新しい状態』  
            ・アリストテレス 『詩学』 
           ・熊谷 孝 『文学入門』 


 ★児童文学から成人文学まで ケストナー文学の全体像を浮彫りにする

  
 『ケストナー文学への探検地図――「飛ぶ教室」/「動物会議」の世界へ

      文学教育研究者集団 編 (こうち書房刊)
       [Book Review] 
★今日の国語教育が抱えている諸問題について考える

   熊谷 孝著『岐路に立つ国語教育―国語教育時評集

      [目次]/[語録] 
  



【春合宿案内】


3月27日(水)
14:00

3月29日(金)
12:00

〔対面+オンライン〕




芥川龍之介
 「 杜子春 」
4~6章の
印象の追跡

           


[詳細]





 熊谷孝著作一覧
 (Ⅰ) 1934~1960
 (Ⅱ) 1961~1970
 (Ⅲ) 1971~1980
 (Ⅳ) 1981~1992

《文学講座》芭蕉文学の世界 Ⅰ雑階級者の孤独と倦怠
《文学講座》芭蕉文学の世界Ⅱ帰俗の精神 



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