文教研・文学教育研究基本用語解説 目次

機関誌「文学と教育」には、“文教研理論”にとって必須の用語について、その解説記事が数次にわたり掲載されている。それらを一括してここに転載した。

それぞれの用語に託された概念は、その時々の課題について考察する上で最も有効な「思考の形式」を求めつつ規定されている。

一般に概念が「思考の形式」としての本来的な機能を果たしうるためには、概念自体の絶えざる「組み直し(規定のし直し)」が要求される。ここに取りあげた各用語の概念内包についても、文学・文学教育という独自の対象への論理的探求が進む中で、問い直しの作業は続けられなければならないが、しかし、すでにその基本的な方向はここで明らかにされているといえよう。

ここに示した用語解説のうちには、その後の検討で、より厳密な形に修正の加えられた部分もあるが、記事の歴史性を尊重し、あえて原文のままとした。 
(2002.2.2)
 (↓各表の左端ローマ数字Ⅰ~Ⅶをクリック)
 精神・意識・発達  心的過程  認識過程  概念
 感覚・感情  主題  読解  追体験と準体験
 表示と表現     場面規定    構造と構造論        
(1968年1月20日発行「文学と教育」第48号に掲載)

 客観主義・主観主義
(1968年3月20日発行「文学と教育」第50号に掲載)

 文体その1  文体その2
(1968年5月20日発行「文学と教育」第51号に掲載)
 (1968年8月1日発行「文学と教育」第53号に掲載)

 印象の追跡としての総合読み(その一)
(1968年10月20日発行「文学と教育」第54号に掲載)

 形象(その一)
(1969年2月25日発行「文学と教育」第56号に掲載)

 文体  語り口=文体的発想   言表
 表示  表現  記述
 観念・概念  観念とイメージ  発想
 認識過程       認識活動の二側面    想像           
 感情  イメージ  形象
 典型  虚構  虚構と主題
 言葉の継時性  言表における部分と全体  言表の場面規定
 読みの三層構造 (熊谷孝著『文体づくりの国語教育』より。「言表における部分と全体」の補足。)   
(1971年8月発行「文学と教育」第70号に掲載。執筆:熊谷 孝)

 文体と文体論と
 教養的中流下層階級者の視点
 文学史
 印象の追跡としての総合読み
(1975年8月発行「文学と教育」第92+93合併号に掲載)


HOME基本用語文学教育 ミニ事典文教研関係図書