岐路に立つ国語教育
  熊谷 孝著『岐路に立つ国語教育――国語教育時評集(1977年3月 文学教育研究者集団出版部刊)
 
    まえがき(福田隆義)  熊谷孝著『岐路に立つ国語教育』表紙         
    1 静かな論争を期待する
    2 現場の問題から 
    3 技能主義では“国語”は教育できない 
    4 現場白書(付・大久保忠利氏とのディスカッション) 
    5 教材論の問題を中心に 
    6 文学教育論の新しい動向 
    7 すこし論理がなさすぎる  
    8 岐路に立つ国語教育 
    9 国語教育の自由のために 
●一九六五年四月から二年間、明治図書刊の雑誌「国語教育」に“国語時評”が連載された。熊谷孝氏が、はじめの一年間は毎月、二年目は隔月にその欄の執筆を担当した。この時評欄は二年間で中止になったが、これを最後に、国語教育界からは時評が姿を消す。と同時に、国語教育界でもある明確な方向がうち出されてくる。いわば、この時評欄の消長が<岐路に立つ国語教育> を象徴しているわけである。――本書は、今日の国語教育の諸問題を考えるうえに必読の時評集である。(「文学と教育」No.99より)
         
   
 〈注〉 「民間教育運動を中心に」以下の四編は、「時評」連載と並行して「国語教育」誌に随時掲載されたものである。
   
    10 教材と指導過程の問題 
    11 教育の自由と国語教育 
    12 民間国語教育運動66年度への期待 
    13 “事件屋”的感覚を排撃する
    14 文学と文学教育  
    15 文学教育の新段階  
    16 国語教育の曲り角 
    17 日教組第16次全国教研への期待 
    18 国語教育界の二つの黒い霧 
    民間教育運動を中心に 
    民族とことば・民族のことば―奥田靖雄氏の所論にふれて―  
    言語主義からの解放
    「学習指導方針」の10項目の撤回を   

熊谷孝 人と学問文教研関係図書デジタル・アーカイヴズ