文学と教育 160
特別号/熊谷孝 人と学問
160号表紙
  発行日 1992年12月15日
  編集 文学教育研究者集団
  発行 こうち書房

  定価 1200円
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◇熊谷孝 人と学問◇
追 悼………福田隆義 

第Ⅰ部 熊谷孝を語る    
六十余年の交流をとおして――マンダノロギーの学問仲間………乾 孝  
熊谷孝にとって文学であるもの………伊豆利彦  

第Ⅱ部 熊谷孝の世界  
[文芸認識論]  芸術コミュニケーション理論への探究………井筒 満
[井原 西鶴]  西鶴世代の発見………荒川有史
[森  鴎外]   鴎外歴史小説の再生へ向けて………樋口正規
[芥川龍之介]  教養的中流下層階級者の視点の確立――芥川文学の再評価………佐藤嗣男
[太宰  治]  ほんとうの太宰ファン………高田正夫
[井伏 鱒二] 「この人、日本のチェホフじゃないのか……」………香川智之
[児童文学]   読者基盤の形成と児童文学………福田隆義
[文学教育]    文体剥奪に抗して………夏目武子
[「文学と教育」] 「文学と教育」生みの親・育ての親………鈴木益弘
[教育研究運動] 文教研と教研運動………佐伯昭定
[国立市民ゼミ] 学校文学教育の失地回復………高澤健三

第Ⅲ部 熊谷孝の思い出
戦時下の中学生にも“精神の自由”を――法政大学中等部で………山上英男
宮城時代の先生………千葉一雄
誠実な実践者――国立音大時代からの先生………沼田朱実
熊谷先生と「広島――教育講座」………児玉晴子
エルム荘時代………芝崎文仁
雀色時………金井公江
励ましてもらったこと………山口章浩
熊谷先生の絶句………荒川由美子
鑑賞への案内………橋本伸彌
雲の上の苦笑い………山口りか
三歩下がって師の影を踏まず………成川日女美
広島講演、旅は道連れ………S 生 

第Ⅳ部 熊谷孝・略年譜と著作一覧
・略年譜………………………………………………荒川有史編
・著作一覧……………………………………………荒川有史編
〔資料紹介〕古典の現代的意義 ……………………熊谷 孝

日本学術会議だより
文教研・東京例会彙報
会員動向
新刊紹介
編集後記  
■写真 ありし日の熊谷孝(4葉)
■カット 芥川敏子 ■表紙デザイン 斉藤茂男

 ---「文学と教育」特集号《熊谷孝 人と学問》について---
機関誌「文学と教育」160号は、「熊谷孝 人と学問」の特集である。
先生は、1992年5月10日逝去された。特集は、文教研の総力を結集した取り組みである。
先生によれば、文学の科学は、三つの側面領域をもっている。
  1.文芸認識論
  2.文学史研究
  3.文学教育研究
これらの三領域は、相互に支えあいながら、〈文学の科学〉の内実を深めている。
おどろくことに先生は、一身にして、この三領域の神髄を解明されている。「略年譜」「著作一覧」を参照されたい。
「著作一覧」は、一点をのぞきすべて現物と照合している
(2002.4 荒川有史)

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