むかしの「文教研ニュース」記事抜粋 
 1970        *例会ごとに発行されるニュースから、部分を適宜、摘記したものです。

   
1970/3/7 [号数記載なし]

民教連代表団の一員として S.N.
 初めての教研集会参加であった。しかも、今回は民教連(民間教育研究団体連絡会)の代表団としてである。だから、集会期間中は、文教研の として活動しなければならなかった。これは、なかなかつらい仕事だったが、たのしくもあった。全体会場でも「文学と教育」『文体づくりの国語教育』に多くの人が目をとめ、持っていった四十冊の機関誌「文学と教育」、三冊の『文体づくりの国語教育』を売ることができた。とくに、三日目、国語分科会は小分科会に分れ、その一つ、「文学教育・文学作品の読み方指導」小分科会では、主題論争の後、「文学教育」と「文学作品の読み方指導」とは明かに目的のちがうものではないか。その目的のちがいを明かにすることが、問題になっている主題論争を明確に整理することになるのではないか、という発言があったが、同感である。「文学教育」と「文学作品の読み方指導」とを黒ポチでつなぐようなことは論理上おかしいのではないかと思う。その中で、「文学教育」の主張を明確にうち出す機関誌「文学と教育」が売れたことは、意味があると思う。
 司会者、講師団が、理論上の対立点を明確にするのを、時間や発言回数にしばられて、少なからぬ場面で、避けていたように思うのは、わたしだけだろうか。運動をすすめるためには、多くの団体や人々が手をつながなければならないが、理論上の対立は、学問の原則からいってもあいまいにせず、追求していく姿勢が必要だと思う。そのことが、より大きな意味での運動が発展していくことになるのではないか。先の「文学教育」か「文学作品の読み方指導」かの問題もこうした討議を保障されたら、と思う。そして、ここでの確認はこの点、来年度への課題はこの点と、司会者がまとめてくれたら、教研の成果がしっかり受けつがれていくだろうと思う。


1970/7/20 [号数記載なし]

常任委員会の改選をめぐって 文教研組織部
 8月5日の総会はpm3:00より、大学セミナーハウスでおこないます。
   1. 一年間の総括                 委員長 福田隆義
      討 議
   1. 財政報告と新会費についての提案     組織部副部長 O.S.

 このあと、常任委員会の改選をおこないます。(定員11名)
 新しい仲間の参加によって、常任委員会の質を高めたいと思います。8月2日正午までに、推薦をおねがいします。〈東京都三鷹市井の頭 明星学園内 文教研事務局 あて〉
 推薦される場合は、被推薦者の内諾と、簡単な推薦理由を!
 また、立候補される方も、8月2日正午までに。
 ご参考までに、現メンバーを紹介、再確認。
[略]


1970/7/26 [号数記載なし]

待望の活字印刷 「文学と教育」
 ついに出ました。
 5日の総会(全国集会終了後の総括)で内容と形式を統一した機関誌の研究会を予定しています。
ひとりでも多くの仲間に、私達の機関誌をひろめましょう。


1970/8/15 1 [8月の全国集会後、年度替わりに応じて号数更新]

第19回全国集会の総括
 8月11日、明星学園高校図書室で、第19回全国集会の総括を行ないました。報告はA、F、Siの三氏。司会はSe、Saの両氏。参加者は16名。とくに熊谷さんは、文章化した総括を行ない、問題点のありかを示してくれました。
1.参加者の大多数が問題意識をもっていた。何がムダで何がムダでないか、をハッキリつかんでいた。結果的には成功であった、と言えよう。
2.『牛づれ兵隊』(宮原無花樹)が帝国主義軍隊の一員として、終始行動したと捉える見方が、参加者の一部にあった。『最後の一句』(鴎外)のいち の機械的な評価とつながるが、このような姿勢では、日本近代文学の作品を読むことはできまい。
3.知性一般はありえない。民衆的連帯を求めての知性であるかどうかが、そこで問われるべきではないのか。
4.客観的条件の成熟。一触即発の民衆的状況。それに火をつけたのがいち である。全共闘的立場に立たない民衆は愚衆か?
5.『牛づれ兵隊』を敵の戦列と見なすイメージから、その教材化は生まれてこない。
6.真の連帯とは何か?革命のエネルギーは何か。革命はだれのものか。

○Su.Mさんからは、自己批判のリポートが提出されました。――本来の読者の“重なりあうイメージ”の欠如は決定的であったと。
○理論水準の向上を、革命的な真剣さで考えようと、全員確認。

『文学教育の構造化』(三省堂 10月刊行予定)
初校2/3をおえました。
一回読む。もうミスはないだろうと二回めを読む。アッ ここにも! “校正 おそるべし”

[『文学教育の構造化』は1970年11月に三省堂から刊行された。]


1970/11/5  4 

11月14日の報告プラン
報告グループ [略]
 授業の構造化 課題の設定
 ――構造化――それは、構造論的なモデル(模型)づくりという意味である。さらに言えば、文学教育活動の構造を動的な過程的構造としてとらえ、現実に行なわれている(あるいは行なっている)教育活動の構造をそれとして把握するにとどまらず、可能にして必要な実践形態を具体的な構造としてつかみとろうと……する。(熊谷 孝)
 現実の授業形態――一つのデータとして
 モデルづくりへの試み
   1) 学習指導要領方式
   2) 教科研
   3) 児言研
   4) 文芸研
   5) 文教研
 ちがいの根源をさぐる
   1) 子どもの成長過程に即して――家庭と学校
   2) 言語観・文学観に即して


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