文学と教育 ミニ事典
  
文 学
文学は実践だ(中略)。あるいは、人間主体の主体的実践の面にかかわる思索が文学なのであって、実践を抜きにして、観念の面だけで事柄の正負を問うのは文学の任務というか営為ではない、ということ(…)〔1978年、熊谷孝著『井伏鱒二――〈講演と対談〉』 p.115〕


○作家にとって、文学の仕事は祈りです。読者よ、こうあってくれ、と祈りつつ精一杯の仕事をするだけです。その限り、教育の仕事と同じことで、祈りであり願いであり期待であり賭けなのです。すぐれて井伏文学はそのような文学であったように思います。〔1978年、熊谷孝著『井伏鱒二――〈講演と対談〉』 p.200〕

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