『文学と教育 ニュース版』 bR (1977.4.30)
  
   新刊案内   
     
 
文教研出版部では、この春、次の二冊を相次いで刊行しました。おひとりでも多くの方に読んでいただきたく、実費でお頒けしております。みなさまのお力添えをお願いします。
 
 
     
  『文学史の中の井伏鱒二と太宰治』(文教研編著/A5判・82ページ)  
    太宰文学の全体像のつかみ直しを読者に迫る「『右大臣実朝』再説」(熊谷孝)、井伏文学の成立を明らかにした、『山椒魚』『さざなみ軍記』を中心とする作家論の展開。そして、テキストクリティークの面では、「文芸都市」(昭和四年五月号/基本形『山椒魚』の掲載誌)の所在の確認、及び、「文芸都市」同年八月号に、『炭鉱地帯病院』の初出を確認、新資料として紹介した。全体は、教育と研究の統一という視点から構成した。当初、第25回全国集会の記録集として企画されたが、それにとどまらず、さらに一歩進んだところで、一冊の研究書としてまとめ得たと思う。  
     
  『岐路に立つ国語教育』(熊谷孝著/A5判・121ページ)  
   一九六五年四月から二年間、明治図書刊の「国語教育」に連載された、熊谷孝氏の国語教育時評≠フ集成。当時、氏のアクチュアルな、そして建設的な提言・問題提起は、現場の大きな力となった。そして氏の活躍を最後になぜか国語教育界から時評は姿を消した。十年前に氏の打ち鳴らした警鐘は、まさに今日的な問題となっている。ますます混迷を深めつつある国語教育の現場にあって、われわれはどこにどのように闘いの足場を築けばいいのか、この書は、その問に明確に答えている。   
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  頒価……二書とも、各450円
送料……一冊(120)
   『文』=三冊マデ(160)
  六冊マデ(200)
    『岐』=二冊マデ(160)  五冊マデ(200)
申込先……
[中略] 文教研事務局 
 
   
 
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