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文教研

[私の大学]
第57回
全国集会



2008
文学史を教師の手に
“文学教師”――それは、自身に文学を必要とし、また、文学の人間回復の機能に賭けて、若い世代の“魂の技師”たろうとする人々のことである。そういう人々の中には、当然、学校教師もいるだろう。当然また、人の子の親や、兄や姉もいるだろう。限界状況の一歩手前まで追い込まれた、日本の社会と教育の現状は、今、まさにそうした人々の文学教育への積極的な参加を求めている。

文学教育研究者集団    
文教研[私の大学]第57回全国集会

《期    日》  2008年8月5日(火)〜7日(木)    
《会    場》  大学セミナー・ハウス 大学院セミナー館 (東京・八王子)   

《統一テーマ》  “自分”を切り拓く“笑い”の文学――太宰治「畜犬談」とケストナー「一杯の珈琲から」

 私たちは、全国集会で、これまで一貫して“笑い”の文学――すぐれた喜劇精神に根ざす“笑い”の文学を取り上げてきた。それは、個々人を分断し、人間らしさを奪い取ろうとする圧力が充満している現代の日本社会の中で、自分自身を見失わないために、また、そのような圧力に負けないで、真の仲間づくりを実現していく対話精神を私たち一人一人の内部に培うために、“笑い”の文学と対話することが不可欠だと考えたからである。
 今回も、そのような課題意識からこの二作品を取り上げた。

 『一杯の珈琲から』は、ナチスによってケストナー作品のドイツ国内での出版が禁止されていたため、1938年にスイスで出版された。(原作の題名は「ゲオルクと突発事件」、49年の戦後版は『小さな国境往来』と改題された。)また、太宰の「畜犬談」は1939年に発表された作品である。ファシズムが支配するドイツと日本――二人の作家は、自分が生きている現実の中でどのように闘っているか。そこで発揮される喜劇精神の共通性とそれぞれに固有なものとは何か。ゼミの中で検討していきたい。

 なお、『一杯の珈琲から』は、去年の秋季集会(07年11月23日)でも取り上げた作品であるが、作品の検討が不十分であった。その後、例会で検討を続け、全国集会で再度とりあげようということになった。今回は、最新刊「文学と教育」208号に、私たちが共同で作成したこの作品に関する〈注〉が掲載されている。この〈注〉に関しても今回の集会でぜひ検討していただきたい。


 
  《日   程》
      8月5日 8月6日 8月7日
午前 9:30







12:00







午後1時開会
(12時50分までに受付を済ませてください。)
  
・「原爆を許すまじ」

中間総括


4.基調報告U
ケストナーにとってモーツァルトとは
 井筒 満            





5.ゼミナール:
ケストナー「一杯の珈琲から」



中間総括


(ゼミナール続き)
















6.あいさつ 

(4時終了予定)



午後 1:00














5:00
(予定)
1.あいさつ   


2.基調報告T
人と人との〈つながり〉を求めて―太宰文学の更衣 
佐藤嗣男


3.ゼミナール:
太宰治「畜犬談」






・生活案内
7:00


9:00
(予定)
(ゼミナール続き) 
交流会(参加自由)   
  
  
 《 テキスト 》
エーリヒ・ケストナー『一杯の珈琲から』(小松太郎訳 創元推理文庫)
太宰治『畜犬談』は、当日、共通テキストを用意いたしますが、なるべく事前に、お持ちのものでお目通しください。
  
 《参考文献》
○熊谷孝著『太宰 治』(みずち書房)
○文学教育研究者集団編『ケストナー文学への探検地図』(こうち書房)
○「文学と教育」 208号、及びケストナー関連論文掲載号
  
 《費   用》
@参加費:(資料代、連絡・広報・運営費、会場使用料、施設分担金を含む)
全日参加…\13,000(学生\10,000)
 2日間参加…\10,000(学生\ 8,000)
 1日のみ参加…\ 5,000(学生\ 4,000)
A宿泊費:1泊 \5,900 (記念館三人部屋を二人使用のための、1,000円の追加料金を含む)
B食事代:朝食 \500、昼食 \700、夕食 \1,100
(A+B2泊3日、6食分の場合…\16,400 )
◎宿泊施設には基本的にフェイスタオルしか用意されていません。寝間着やバスタオル、歯ブラシなどはご持参ください。 
※資料のみ:\2,000
  
 《申込み手続き》
申込み用紙(振替用紙を兼ねる。プログラム等に添付してお配りしています。)に必要な事項を記入し、費用全額@参加費+A宿泊費+B食事代)を郵便局でお振込みください。
  
※申込用紙がお手元にない場合は、事務局(下記)までご請求ください。
※7月1日以降の参加中止の場合、参加費の返金はご容赦ください。(集会資料はお送りいたします。)宿泊費・食事代に関しては、条件に応じて、セミナーハウス請求のキャンセル料金をいただき、残りを返金いたします。
  
 《申込み期間》  6月1日〜7月21日
  
 《問い合わせおよび申込み先》
文教研事務局(画像)
  
 《交   通》
・新宿〈京王線 準特急40分〉北野〈北口から京王バス 約8分〉野猿峠(やえんとうげ)〈徒歩5分〉会場
・新宿〈京王線 特急37分〉京王八王子〈 徒歩約10分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
・新宿〈JR中央線 約50分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
・新横浜〈JR横浜線 約50分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
  
※京王線利用の場合準特急に乗り北野駅で下車するのが便利。新宿から約40分。
※京王線特急を利用する場合は、高幡不動駅で各駅停車に乗り換え北野駅で下車。新宿から約40分。
八王子駅南口北野駅からの京王バスは、「柚木折返場」あるいは「南大沢団地」行に乗車。「野猿峠」下車。
※八王子駅南口、北野駅のいずれからも、タクシー利用可。
※ほかに、京王相模原線南大沢駅から「八王子駅南口」「北野駅南口/北口」行の京王バスを利用する方法もあります。  
 
・ 第1日午後1時開始のためには、バス便や受付時間の点などからみて、JR八王子駅に遅くとも12時までに到着する必要があります(北野駅の場合はそれより多少遅めでも可)。
・ 受付での手続きは開会10分前(12時50分)までに済ませてください。受付の係も研究会に参加しますので。

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