常任委員会報告
文教研のNです。
3月29日全国集会の企画検討を中心議題に、常任委員会を持ちました。
以下、その内容について三点お伝えします。
@ 全国集会企画案および次回例会内容
A 「佐伯昭定さんの偲ぶ会」について
B 準備合宿延長について
@企画部・Sさんから「井上ひさしを異端の系譜に連なる作家としてみていいのではないか」という問題提起がされ、特に中期以降、“笑いの質”が変わってきていること、そこに宮沢賢治、そしてさらに太宰治との出会い直しがあるのではないか、という見通しが語られました。井上ひさしのいう「普通の人」「平凡な人」の視点は、“教養的中流下層階級者の視点”の一つのあり方なのではないか、という問題提起でもありました。
太宰治から井上ひさしへ。
今夏全国集会は、この大きな震災・人災を体験したという時点のタイムリー性も視野に入れて、原爆という非日常と日常がつながる普遍的テーマを追求した「父と暮らせば」を対象にしてはどうか。
さらに太宰治については「眉山」あるいは「如是我聞」を対象とし、そこにあるインテリ批判の目を通して今日の問題を浮き彫りにしていってはどうか。
ということで、次回例会の内容は以下のようにしたいと思います。
日時 4月23日(土)武蔵小杉・総合自治会館(会場は現在のところ利用可能です)
内容 全国集会企画の検討
提案・井上ひさしと太宰治(仮題) 井上ひさし「父と暮らせば」、太宰治「眉山」あるいは「如是我聞」を読む |
例会参加の皆さんは、それまでに井上ひさし「父と暮らせば」(新潮文庫)、太宰治「眉山」「如是我聞」に目を通しておいていただきたいと思います。
A春合宿に予定していた「佐伯昭定さんを偲ぶ会」は準備合宿に延期することにしました。それに伴い、「文学と教育」佐伯昭定さんの追悼号は、今秋発行予定の215号になる予定です。
B春合宿が中止になったことで、出来るなら準備合宿を7月26・27・28日の三日間とする案が出ています。
セミナーハウスは宿泊可能です。次回例会で決定したいと思いますので、各自ご検討ください。
以上です。
*4月9日(土)鎌倉・九条の会「井上ひさしの言葉を心にきざんで」は予定通り開催予定ということです。
【〈文教研メール〉2011.3.31 より】
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