初期機関誌から

文学と教育 第38号
1966年5月20日発行
  文教研の活字活動 〔965年度決算報告/1966年度の抱負〕 
一九六五年度の決算報告

 昨年度は、文教研の処女出版『文学の教授過程』と、それにつづく『中学校文学教材研究と授業過程』の脱稿に全力を注ぎ、雑誌・その他の依頼原稿を断ったケースもありました。が、熊谷の『教育科学・国語教育』の「国語教育時評」をはじめ、左記のような実績があります。
 なお、わたしたちが全力投球した、『中学校文学教材研究と授業過程』は、五月中旬、明治図書から出版されます。ご期待ください。

    一九六五年
[度]『教育科学・国語教育』 <明図>
    国語教育時評  熊谷 孝
 4月号 静かな論争を期待する
 5月号 現場の問題から
 6月号 技能主義では“国語”は教育できない
 7月号 現場報告
 8月号 教材論の問題を中心に
 9月号 文学教育論のがなさずぎる
10月号 すこし論理がなさすぎる
11月号 岐路に立つ国語教育
12月号 国語教育の自由のために
 1月号 教材と指導過程の問題
 2月号 教育の自由のために
 3月号 民間国語教育運動66年度への期待

    一九六五年『教育科学・国語教育』 <明図>
 4月号 作文の指導原理を探る  寒川道夫
 5月号 “主題”という語を返上しよう  村松友治
10月号 中学校での教材研究と授業の展開  夏目武子
11月号 発達に応じた発問と助言――中学校の場合――  村松友治
11月号 文学教育は国語教育の中で  夏目武子
12月号 民族とことば・民族のことば  熊谷 孝
 3月号 西郷竹彦氏の批判読み批判に答え  村松友治
臨時増刊号「国語教育をどう改造すべきか」 言語主義からの解放  熊谷 孝

    一九六五年『国語教育』 <三省堂>
 5月号 文学教育と道徳教育  熊谷 孝
 5月号 媒介の視点  荒川有史
 6月号 『屋根の上のサワン』の“私”の内面  川越怜子
 9月号 座談会―“よい聞き手・よい話し手を育てる”  夏目武子
 9月号 文学教育 その方法と教材について  熊谷 孝

    一九六五年『国語通信』 <筑摩書房>
4月号 座談会―文学教育の基本点  熊谷 孝

    シリーズ『国語科の授業研究』 <明図>
『よい発問わるい発問』 4年  福田隆義
『よい導入わるい導入』 2年  蓬田静子

    一九六五年『教育』 <国土社>
4月号 四・四・四制五年の歩み  寒川道夫

一九六六年度の抱負

 近刊予定の『中学校文学教材研究と授業過程』は、おってご批判いただきます。が、そこで積み重ねた研究・実践をもとに、一九六六年は、さらに積極的に「書こうじゃないか」とファイトを燃やしています。
 さいわい、明治図書刊『国語教育』の時評を本年度は、熊谷・寒川が隔月に担当することになりました。それに加え、夏目・佐伯と、好調なスタートです。 なお、本年度中に、文教研のメンバーから、単行本を出版できるみとおしのついた者もあります。「乞う、ご期待!」というところです。

    一九六六年『教育科学・国語教育』 <明図>
4月号 時評 国語教育改造への新構想  寒川道夫
4月号 日教組第15次教研で問題になったこと  夏目武子
5月号 時評 “事件屋”的感覚を排撃する  熊谷 孝
5月号 シンポジウム 教材研究の理論と方法  佐伯昭定

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