初期機関誌から

文学と教育 第35号
1965年10月1日発行
   あとがき  

 『文学の教授過程』を世に問い、さらに中学校編にとりかかっている文教研にとって、第十二回集会は、過去十一回の集会とは、ちがった意味があります。いわば“転機”の集会であったわけです。そうしたちがいがわかっていただけるような編集にしたつもりですが……。残念なのは、執筆者に充分なスペースがさけなかったことです。

 それでも、文教研のサムライたちの個性が、みじかい文章の中に、にじみでていると、編集部では思っています。まだ、おめにかかっていない誌友の方々も、執筆者のイメージがうかびあがってくるのではないでしょうか。

 いま一つ、十二回集会が、文教研の“転機”なら、「文学と教育」にも、かつてなかったことが一つ。それは、原稿がしめ切り前に揃ったことです。編集部としては、ただ感謝。そして、35が“転機”であってほしいと……。
(編集部)

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