初期機関誌から

文学と教育 第32号
1964年3月15日発行
 盛会だった十二月集会
 前号でご案内いたしました、十二月研究集会は、予想以上に盛会でした。東京グループはもちろん、遠く、徳島県の南美恵子さん、新潟県からかけつけた、石田八重子さんをはじめ、千葉の土橋保夫さん、それに明星学園の父兄も加わって、会場がてぜまになったくらいでした。

 研究会は、ご案内の予定で進行しました。その内容を具体的にお伝えできず残念ですが、前号のレジュメ「集団主義文学教育の理論による学習指導体系の構想」(熊谷孝)や、本号「学習指導体系案――井原西鶴『大晦日はあはぬ算用』」(荒川有史)の論稿などで推察ねがいます。なお“教材リスト”も、第一次案として、いちおうまとまりをつけました。夏の集会でご批判をいただくことになると思います。

 第三日(二十九日)夜の“よい年を送る会”も、本場の南さんが〈アワオドリ〉をひろうしてくれたり、佐伯昭定の〈君が代〉――ご存知でしょうが――がはばをきかすやら……。
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