初期機関誌から

「文学と教育」第27号
1963年4月14日発行
  研究活動

一月からの研究活動を報告します。

1.13――理論研究会  明星学園
報告〈荒川有史〉
日教組研究集会に報告することを検討しました。主に文学科独立の問題をめぐって討論がなされました。

1.19――実践研究会  京橋小学校
報告〈水原とし子〉
一年生(小学校)の教材として「一寸ぼうし」の実践報告がありました。特に「鬼」をどう考えるかについて、福田さんの提案があり、この問題について討論が集中しました。

2.2――実践研究会  国立音大
報告〈熊谷 孝〉
西鶴の作品「忍び扇の長歌」についての実践報告がありました。
註釈と文学的イメージの問題について。
この時は音大の読書サークル以上もの参加がありました。

2.24――理論研究会  明星学園
報告〈佐伯昭定〉
「経験としての芸術」第七章について報告がなされました。

3.2――実践研究会  業平小学校
報告〈福田隆義〉
宮沢賢治作「虔十公園林」についての報告がありました。この日には、特に「本来の読者」の問題がとりあげられました。

3.10――理論研究会  明星学園
報告〈荒川有史〉
「経験としての芸術」と西鶴の作品「行末の宝舟」とをからみあわせて、「表現論」を中心に話し合いが行なわれました。

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