初期機関誌から

「文学と教育」第27号
1963年4月14日発行
  熊谷孝著『芸術とことば―文学研究と文学教育のための基礎理論―』目次 

文学観・言語観の変革のために――序に代えて
観念のひずみ
日常性と芸術性
コミュニケーション理論としての第二信号系理論
構成その他

『芸術とことば』扉

T 作家の内部

  1. 自己凝視
    • 体験と文学――素材・題材・フィクション
    • 表現・自己表現
    • 対象化された作家の自己
  2. 内なる読者
    • 創作過程
    • 創作と鑑賞の弁証法(一)
    • 創作と鑑賞の弁証法(二)
  3. 内なるものと外なるもの(一)
    • 子守唄と行進曲
    • 鑑賞者のリアリティー
    • こんにちの文学状況と作家の姿勢(一)
    • こんにちの文学状況と作家の姿勢(二)
  4. 内なるものと外なるもの(二)
    • 童心主義小説
    • 準体験(一)
    • インスピレーション
    • 流露(一)
    • 文学と生活記録の表現――流露(二)
  5. 天才とタレン
    • 才能の問題
    • 芥川龍之介の天才論
    • リズム感覚
    • 部分と全体の弁証法(一)――西鶴の場合・その他
    • 部分と全体の弁証法(二)――『千鳥』と『草枕』と
  6. 精神分析
    • 個我拡充の訴え
    • 精神分析の作家論をこえて
    • 創作方法としての精神分析
    • 精神分析と芸術学
    • 無意識との対決――流露(三)
    • 芸術家の孤独

U 芸術の対象と方法

  1. 芸術的認識(一)
    • 芸術は認識か――内容と形式と
    • 認識・表現・表現理解
    •   
  2. 第二信号系としての「ことば」体験(一)
    • 理性と感性のあいだ
    • 第二信号系理論と国語教育
    • 第二信号系と理性体験
  3. 第二信号系としての「ことば」体験(二)
    • 言語主義との対決――内語とコミュニケーション(一)
    • ディウーイをこえて
    • 内語とコミュニケーション(二)
    • 実感の体系としての思想
    • 複合体験か準体験か――準体験(二)
  4. 表現と理解のあいだ
    • 「ことば」の規定性・融通性(一)
    • 「ことば」の規定性・融通性(二)
    • 抽象の二つの方向
    • 象徴ということ
    • 普遍に通ずる特殊
  5. 文学の機能的本質
    • 表現意図と作品の内容
    • 主観と客観
    • 典型ということ
  6. 芸術的認識(二)
    • 概念のない認識
    • 芸術のジャンル
    • 信号と意味形象
    • 日常性の逆利用
    • 映像について
    • 芸術の多義性

V 鑑賞体験

  1. 本来の読者の鑑賞体験――古典と現代(一)
    • 追体験と準体験――準体験(三)
    • 円熟と未完成と――『世間胸算用』の世界(一)
    • 詩と散文芸術
    • 不在なるものへの怒り――『世間胸算用』の世界(二)
  2. 古典鑑賞の現代的意義――古典と現代(二)
    • 西鶴の描いた人間
    • 非情なリアリズム――『万の文反古』の世界
    • 人間の条件――『西鶴置土産』の世界
    • 失われた体験
    • 喜劇精神の文学――『日本永代蔵』と『諸国ばなし』の世界
    • 分化と未分化
  3. 発展的モティーフの発見
    • チェーホフと『桜の園』
    • 築地小劇場にて
    • 愛惜――モスクワ芸術座の演出

W マス・コミ時代の芸術家

  1. 芸術家のタクティーク
    • 商品としての文学
    • 頭脳と手
  2. 視聴覚的フォーマットと小説の方法
    • 鑑賞体験の変革
    • 限界の逆利用

あとがき
索    引


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