初期機関誌から

「文学と教育」第14号
1960年1月
(ママ)発行
 研究集会案内 

 文学教育研究集会

      主  催  文学教育研究者集団
      テーマ  「文学教育理論の確立と よりよい実践をめざして」

 文学教育の大事さを、口にする人は、大勢います。文学教育を進めようと、いくつかの会も生まれました。理論や実践の著書も世にでました。
 しかし、それに見合うだけの収穫があったとは、思われません。国語教育のなかに、文学教育を明確に位置づける地点にすら至っていない現状です。
 個々人の、さまざまな良心的努力はあっても、バラバラのまま、存在し、有効な統一化に向かっていないと言わなければなりません。
 このすきに乗じて、文学教育を、おしゆがめてしまおうとする力もでてまいりました。
 ここに、戦前の理論を継承し、発展させ、理論と実践の結合をはかりながら、学校教育の中に、文学教育を位置づける踏み台としての集会を持つゆえんがあります。
 文学教育理論の確立と、よりよい実践をねがう方々に、会に参加する中で、それをおしすすめていくことを、願ってやみません。


○ 私たちは、上記の趣旨で、四月二十三日(土)、二十四日(日)に、集会、集会をもつことを決定しました。
○ 新しい、私たちの会の出発にあたり、この集会の意義は重大です。盛大、有意義でありますよう、力ぞえを、を願いします。
○ 具体的なプランにつきましては、近日中にチラシを、お届けします。必ず御期待にそえる案だと自信をもっています。
○ なお、私たちは、臨時会費五〇〇円を拠出して運転資金といたしました。この点につきましても、御援助いただければ、幸甚です。
○ 事務所 〈和光 木村〉 、連絡は〈業平 福田〉へ。
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