初期機関誌から

「文学と教育」第11号
1959年10月発行
 九月研究会略報 
 九月例会は、五日(土)午後六時半より、九時半まで桜田小学校でおこなわれました。
 ▽ 司会 (略)
 ▽ 報告 (略)
 ▽ 提案 (略)
 ▽ 出席者 (略)
 ▽ 問題点
 1.全青協別府集会の文学教育部会は前回に比較して、各地サークルが支えとなっており、討論にふかまりがあった。われわれは、サークルを基盤とした研究体制の必要を痛感する。

 2.熊谷先生からの、熊本サークルの取り組みについてのご報告は、われわれのサークルの在り方に反省をうながし、個人とサークルの関係等を中心に早晩徹底的に自己批判する必要が確認された。
 3.小川提案では、小学児童の発達段階を考えるとき、あるいは中学にゆずるべき問題かも知れない。しかし、全中学がわれわれの期待にそうとは考えられないし、現に子どもは古典まがいのものを読んでいる。消極的だが何とかして義務教育修了までには少くとも古典の入口までに指導を加える必要がある。さらに小川氏は、古典を利用しようとする「道徳」への対抗、古典を通して昔を知る、という積極的意味も含めておられる。
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