文教研 【私の大学】

文学史を教師の手に

文学教師”――それは、自身に文学を必要とし、また、文学の人間回復の機能に賭けて、若い世代の“魂の技師”たろうとする人々のことである。そういう人々の中には、当然、学校教師もいるだろう。当然また、人の子の親や、兄や姉もいるだろう。限界状況の一歩手前まで追い込まれた、日本の社会と教育の現状は、今、まさにそうした人々の文学教育への積極的な参加を求めている。

文学教育研究者集団


  



第68回全国集会



文学の論理とは何か ――西鶴と鷗外・芥川が問いかける

《期 日》  2019年8月5日(月)~7日(水) 
《会 場》 
大学セミナーハウス (東京・八王子) 大学院セミナー室



  
 自分の人生において、井原西鶴(1642―1693)の作品を読んだのはいつだったでしょうか。高校で『世間胸算用』を読んだ時でしょうか。
 もしかすると、わりと多くの人には、芭蕉や近松と同じ時代を生きた人として名前を聞いたことがある、という程度にしか西鶴はとらえられていないのかもしれません。
 西鶴は、江戸時代の「銀(かね)が銀(かね)をもうける世」、町人が活躍する時代を生き抜きました。「人はばけもの、世にないものはなし」(『西鶴諸国ばなし』)と意表を突く言葉で時代を切り取り、あるべき人間とあるがままの人間と、多様な人間模様を自在に描いてみせてくれました。しかし、西鶴の文体に親しむ機会が少ないように思えます。
 新学習指導要領の中での文学の位置づけの弱さが指摘されています。さらには古典を文学として位置づける発想が、ローソクの火が燃え尽きるように弱まっている現状に、私たちは危惧の念を抱いています。
 今こそ西鶴を。
 近代から現代へという生きた文学史の中で西鶴をとらえなおし、鷗外や芥川の文体と比較しながら、西鶴の文体を楽しんでみませんか?

  《日 程》
      8月5日(月) 8月6日(火) 8月7日(水)
午前
9:30









12:00









12時50分まで
受付を済ませてください。

* 「原爆を許すまじ」

☆ 中間総括

4.ゼミナール:
  西鶴「忍び扇の長歌」
  
(『西鶴諸国ばなし』巻四の二)
  の印象の追跡

    (場合により午後の部に続く)

中間総括

6.ゼミナール:
  西鶴
  
「人には棒振虫同然におもはれ
  
(『西鶴置土産』巻二の二)
   の印象の追跡
     (場合により午後の部に続く)
午後   1:00












5:00
(予定)
午後1時開会
1.あいさつ


2.基調報告
  文学の理論とは何か  井筒 満



3.西鶴文学ガイダンス




* 生活案内



5.ゼミナール:

  西鶴「長刀はむかしの鞘」
  
(『世間胸算用』巻一の二)
  の印象の追跡



7.特別報告

 
現代史としての文学史・
  文学系譜論
として――鷗外・芥川




8.あいさつ


午後4時終了予定

7:00




9:00
(予定)

○ 交流会①(参加自由)
      ――北から南から



○ 交流会②
(参加自由)

  
 《テキスト》
共通テキストは、当日、資料としてお配りいたします。  

 《参考文献》
『文学と教育』№148-149合併号 (1989.7 みずち書房刊) 他
② 熊谷孝『芸術とことば』(1963 牧書店刊)
   荒川有史『西鶴 人間喜劇の文学』 (1994 こうち書房刊)
         『日本の芸術論』 (1995 三省堂刊)
        『西鶴世代との対話』 (1996 こうち書房刊)
なお、文教研HP (https://bunkyoken.org) 「西鶴文学研究参考文献(文教研)」(①の掲載を含む) を、是非ご覧ください。
  
 《費 用》
①参加費:(資料代、連絡・広報・運営費、大学院セミナー室使用料、施設分担金を含む)
全日参加…13,000円 (学生 10,000円)
2日間参加…10,000円 (学生 8,000円)
  1日のみ参加…5,000円 (学生 4,000円)
②宿泊費1泊 5,000円 
③食事代朝食 550円、昼食720円、夕食 1,130円
(全日参加の場合 ②+③=2泊3日6食分…14,800円)     
  ④資料のみ 2,000円 
 
※宿泊施設には基本的にバスタオルとフェイスタオルしか用意されていません。寝間着や歯ブラシなどはご持参ください。
(フロントにて浴衣205円で貸出し、歯ブラシ20円で購入可能)
 
   
 《申込み手続き》
申込み用紙(振込用紙を兼ねる。プログラム等に添付してお配りしています)に必要な事項を記入し、
費用全額①参加費+②宿泊費+③食事代)を郵便局でお振込みください。
  
※申込み用紙がお手元にない場合は、事務局(下記)までご請求ください。
※参加中止の場合、宿泊費・食事代については、条件に応じてセミナーハウスから請求されるキャンセル料金をいただき、残りを返金いたします。
  
 《申込み期間》  6月1日~7月25日
  
 《問い合わせ および申込み先》
文教研事務局(画像)
  
 《交 通》
JR中央線 八王子駅南口より
  ・京王バス 乗り場① 南大駅行き(約20分)、野猿峠(やえんとうげ)下車、徒歩約8分   
   ・タクシー (約15分)  
  JR横浜線 八王子みなみ野駅より 
    ・タクシー (約10分) 
  (・京王バス-乗り場①- を利用の場合は、 途中「絹ヶ丘団地入口」(=絹ヶ丘二丁目)で「南大沢駅行き」に乗換え、野猿峠で下車)
京王線 北野駅北口より 
  ・京王バス 乗り場③ 南大沢行き(約10分)、野猿峠(やえんとうげ)下車、徒歩約8分         
    ・タクシー (約10分) 
京王相模原線 南大沢駅より
      ・京王バス 乗り場④ 八王子駅南口行き(約20分)、野猿峠(やえんとうげ)下車、徒歩約8分    
      ・タクシー (約15分) 
     
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