文学と教育 ミニ事典
  
作品の構成
 作品の構成というのは、切り口をかえて言うと、ゴーリキイの言う意味での ということになりますね。 というのは、いわゆる意味の何が何して何とやら、という事件の展開のことをさすのではなくて、作品の主題展開の軌跡 のことを言うわけです。そのことをゴーリキイは、人間相互間の関連、矛盾、同情、反感といった相互関係の展開のことだ、と言っているわけですが、そういう意味での であり筋の仕組み・組み立て、それが作品の構成だということになりますでしょう。〔1978年、熊谷孝著『井伏鱒二――〈講演と対談〉』 p.280-281〕

    

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