秋季集会参加者の声(カット:神代植物公園にて)
  第11回の文教研秋季研究集会が11月9日(日)午後、東京・世田谷の梅丘パークホールで開かれました。「1949年、動物会議は開かれた」という統一テーマのもと、ケストナー『動物会議』の検討を行いました。当日はあいにくの曇天でしたが、明るく楽しい雰囲気の中でゼミナールが進行しました。終了後、参加した方々からアンケートに応えて多くの感想が寄せられました。以下に掲げるのはその一部です。  (2003.11.13)

 初めて参加させていただきました。今回、この機会をいただいて、子どものころに読んだ『動物会議』を会場風景もういちど、読むことができました。子どものときと、大人(?)になってからとでは、読む内容への視点が変わって、ずいぶん耳に痛い内容でありました。
 政治の話も、TVで見るたび、考えて考えて、答えの出ない、苦しい時代は、今も昔も変わらないのかと、改めて痛感いたします。私が(子どものときに読んで、今思い出せる感想は、私が子どもの立場で読んでいたので)ユートピアに行ってしまって親にあえないなくなるのは、とっても嫌だなというのと、お父さんお母さんがカワイソウと思ったことでした。今の子どもたちはどう思うでしょうか。父母と子のシンライカンケイって……。政治と人間って……。 また考えて考えて……です。(S.M.さん)

 楽しい中にもきちんとした展望が書かれている物語だとかんじられて、素敵な集会でした。
 プンプンミュラーという名前がルンルンミュラーと変わる、という発想が素敵でした。よくないことをだらだら続けていたら、プンプン、となってしまうのでしょう。「ルンルン」となる努力をしていきたいものです。(N.S.さん・小学校教員)

 よくないことをだらだら続ける心とは? 心の教育の強制、愛国心の強制、日の丸への過度な忠誠、君が代を強制的に練習させ歌わせること。今、これらのことが教育現場で行わせられようとしている。何とか抵抗してゆきたいと思う。(O.K.さん・中学校教員)

 S先生に今後の大学のゼミの模擬体験のようなものとして出席してみませんかと勧められて出席してみましたが、大変参考となりました。一つの本を通していろいろな人の意見を聞いてみたり、意見をつき合わせてみることが大変楽しいものであるとも再認識させられたような気がします。(T.M.さん・大学生)

 最後の一言「よくないことをだらだら続ける心」を断ち切ること。今、我々に(私に)課せられた大きな課題であるように思います。条約の一つ一つが、今現在の日本の子どもにとって必要なことであることをつくづく感じながら、『動物会議』の扉を閉じました。ありがとうございました。(H.M.さん・中学校教員)


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