文教研［私の大学］全国集会の歩み (�V)

１９８０年代（1980.8―1989.8）

回	開催年月	統　一　テ　ー　マ	ゼミの対象作品（〔　〕内は関連作品）
29	1980.8	文学史を教師の手に	芥川龍之介『大導寺信輔の半生』〔『かさ地蔵』〕
30	1981.8	文学史の中の近世と近代 ――その接点について考える	森鴎外『護持院原の敵討』　西鶴『代筆は浮世の闇』
31	1982.8	文学教師の条件 ――異端の文学系譜を探る中で	芥川龍之介『松江印象記』『雛』　 井伏鱒二『朽助のゐる谷間』『炭鉱地帯病院』
32	1983.8	写生文と近代小説の文章表現 ――文学教師の条件（第二回）	寺田寅彦『団栗』　鈴木三重吉『千鳥』 〔夏目漱石『草枕』『二百十日』『三四郎』〕
33	1984.8	日本近代文学における異端の系譜 ――井伏文学を中心に	井伏鱒二『山峡風物誌』〔『かるさん屋敷』『安土セミナリオ』『かきつばた』他〕
34	1985.8	戦争の現実と太宰治 ――日本近代文学における異端の系譜	太宰治『列車』『十二月八日』『たづねびと』
35	1986.8	リアリズム志向のロマンチシズム ――太宰治『右大臣実朝』を中心に	太宰治『右大臣実朝』
36	1987.8	言文一致再説 ――現代日本語の創造を導いた人々	徳冨蘆花『灰燼』から『思出の記』へ　漱石『三四郎』　三重吉『千鳥』　 寅彦『団栗』　鴎外『寒山拾得』　龍之介『雛』から『大導寺信輔の半生』へ　 鱒二『炭鉱地帯病院』　鶴田知也『コシャマイン記』　昇平『野火』　 治『右大臣実朝』　花森安治『戦場』
37	1988.8	鑑賞体験の変革と文学の科学	西鶴『人には棒振り虫同然に思はれ』　上田秋成『菊花の約』　 芥川龍之介『黄粱夢』
38	1989.8	文学的イデオロギーとしてのリアリズム ――鑑賞体験の変革を促す読みのありかたを	井伏鱒二『多甚古村』　大岡昇平『野火』　石川達三『熔岩』　 西鶴『忍び扇の長歌』『百三十里の所を拾匁の無心』

※会場は東京・八王子の大学セミナー・ハウス。

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