2010秋季集会 参加者の声
 
2010年文教研秋季集会が11月14日(日)午後、東京・北沢タウンホールで開かれました。テーマは《“一人一人の人間がいる”――井上ひさし「握手」<「中学国語教材」の検討>》。以下は、集会終了後参加者から寄せられた感想です。 (2010.11.20)  
秋季集会会場風景■今日はとても勉強になりました。初めて読んだ時の第一印象は「あー、良いお話だなあ。」というくらいでしたが、この集会で皆さんのご意見、ご感想を聞いて、ただ「良い」お話というわけではなく、とても深いものがあるのだと知りました。(M.Kさん 女性)


■久しぶりにゆっくり参加させていただき、とても楽しく学ばせていただきました。ありがとうございました。楽しく学んだことを、仕事に生かすことができ、中学教員という職業についてよかったなあと思いました。(M.Mさん 女性)


■すでに何度か読んでいた作品だったので討論の内容も7割ほどは理解できました。なお、座席の机はコの字形にしたらよりよいのではないかと思います。(N.Tさん 男性)



■今日はありがとうございました。チューターのすばらしい資料に基づくお話の後に、作品をしっかりと読めるって、本当にすばらしいことでした。ルロイ氏の生き方が「私」や「上川一雄」に伝えられていく気がします。教えることは学ぶこと、学ぶことは教えること、ということを本当の意味で感じました。今回も参加して良かった! (N.Sさん 女性)


■・この作品を読んでいて、なぜ子どもたちがキリストの誕生日であるクリスマスに天使園を抜け出したのか、ずっと疑問に思っていました。しかし資料UB「クリスマスの思い出」を読ませていただいて、ようやく理由がわかりました。修道士たちのキリスト誕生前を再現する「暗く寂しい」雰囲気が(食事の質の低下)が嫌だったのですね。「なんかイヤな演出だなあ。こんなのたまらないよ」とうっとうしさを感じたのですね。そういう背景があったのだと思いました。
・人の話を受けて、理解して、つなげることは難しいと思いました。人の話をよく聞くようにしたいと思います。
・上川一雄君と監督官の違いについても考えさせられました。監督官は目の前の人間よりも国家を支える人々が作った価値観や規則の方を重んじているのだと思います。一方、上川一雄君のほうは、ルールよりも人間が大事、目の前の人間を喜ばせるほうが大事なのだと思います。ルロイ修道士に一人前に働いているところを見せたい、という気持ちが優しい素晴らしい。少々の逸脱はいいです。
・ I w先生の「この作品の笑いのあるユーモラスな作品としての側面を見過ごしていないか」という発言にははっととさせられました。
・5時間があっという間でした。ありがとうございました。(K.Nさん 男性)


■“一人一人の人間がいる”という生き方を貫いた「ルロイ修道士」と、それをしっかりと受け継いだ「私」の姿を、自分なりに深め、学ぶことができました。(N.Tさん 女性)


■「共感共生の笑いによってつながりができれば」希望もわいて、闘うための栄養になるということばから井上さんの求めたものがわかりました。
二人の「握手」にこめられた意味にも自由に想像させる楽しさがあり、「短編の妙」を感じました。
現実をみれば、世の中全体が感情の起伏が激しく、余裕がなく追い込まれてしまうことが多い。その中でこの作品は、私とルロイ修道士の信頼の中で展開され、読んでいて楽しいものでした。(M.M2さん 女性)


■四時間半、とても短く感じました。たくさんの疑問はあったのですが、それをどう質問したらわかってもらえるのだろうと思っていると誰かがその答えを自然に与えてくれるという繰り返しでした。もっともっとたくさんいろんな意見を聞きたかった。皆さんまだ、いいたいこと、たくさん溜め込んでいるように感じました。「一人一人の人間がいる、それだけのことですから」今回のテーマは「一人一人の人間がいる」でしたが、個人的には「それだけのことですから」がなければ、このことばの重みは半減するように思います。
秋季集会とは関係ないことですが、例会にたった3回出席しただけで、とんでもないプロ集団にとびこんでしまったようで、すこしだけ後悔しています。やっぱり夏と秋だけにしておけば良かったなと。(M.Yさん 女性)


■私が井上ひさしさんの作品を初めて読んだのは中学のときでした。クラスメートに井上ひさしさんの孫がいて、周囲の生徒達が「日本文学史に名を残す文豪の孫」として騒いでいたので、ではまずその作品を読んでみようと思ったのがきっかけです。
今回「握手」を文教研の皆様とご一緒に読み合う機会に恵まれ、とても楽しい時間を過ごすことができました。どうもありがとうございました。(H.Hさん 女性)


■有意義な会で、お世話になりました。資料(井筒チューター)等も大変参考になります。(T.Tさん 男性)


■初めて秋季集会に参加しました。新幹線の最終に間に合うように帰り、明日は8時から生徒と一緒に学習会をします。というようにハードな日程なのですが、今日来てよかった、という思いでいっぱいです。この場でしか学べないこと、感じられないことをたくさんいただきました。更に疑問が生まれているのが悩ましいのですが、広島で考え続けていくことにします。ありがとうございました。(M.Kさん 女性)


■今日、たくさんの方の意見を聞き、また読みが深まりました。でも、まだ頭の中で整理できていないので、一人で読み直します。(Y.Kさん 女性)
(順不同)
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