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文教研[私の大学]
第六十一回全国集会

        二〇一二年八月五日~七日
  文学史を教師の手に 
“文学教師”――それは、自身に文学を必要とし、また、文学の人間回復の機能に賭けて、若い世代の“魂の技師”たろうとする人々のことである。そういう人々の中には、当然、学校教師もいるだろう。当然また、人の子の親や、兄や姉もいるだろう。限界状況の一歩手前まで追い込まれた、日本の社会と教育の現状は、今、まさにそうした人々の文学教育への積極的な参加を求めている。
 文 学 教 育 研 究 者 集 団 
   *――文教研[私の大学]第61回全国集会プログラム――*

《期    日》  2012年8月5日(日)~7日(火)
《会    場》 
 大学セミナー・ハウス 大学院セミナー館  (東京・八王子)
《統一テーマ》  
“人間合格”の文学井上ひさし/異端の系譜に立って―

「オレ、人間、失格?」
 「いいえ、人間合格です。」
 ――ある日の、太宰治と井上ひさしの対話である。
 あり得ない作り話さと言ってしまえばそれでおしまいなのだが、井上ひさしの太宰評伝劇『人間合格』(初演 一九八九・一二)を観たり読んだりしていると二人の対話シーンが自然と浮かんでくる。

 バブル経済の八〇年代、大衆は総中流・人並意識にあおられて政治的無関心に陥るなど、その限り、非社会化された個の集合となっていた。九〇年代の<失われた一〇年>を経て、二〇〇一年以降は、新自由主義経済政策のもと、自己責任と自律が叫ばれ、格差社会がさらに増幅され、人々は分断され孤立した個と化してきている。
 加藤周一の指摘ではないが、明治近代国家の<普請中>にあって森鷗外は、国や社会全体との関係で自分を捉えようとしていた。社会化された個として自分を問題にする。けれども、殊に近現代日本の知識人の多くが鷗外の切り拓いた道を受け継いで行ったかというと、そうでもなかったようだ。社会化され得なかった個は個々の内側へと問題が求められ内化された個へと変貌していく。
 バブル経済崩壊後の格差社会がさらに個(人間)の内化、非社会化を押し進めているわけだが、今、ここにエポックメイキングな現象が生じている。<3・11>である。東日本大震災、福島原発、無力な政治、などなど。改めて、<人間=個のありよう>が根本から問われている。

 戦中・戦後にあって、「右大臣実朝」「津軽」「惜別」など、自分の置かれた状況を誠実に生き抜いた、己を愛する如く隣人を愛した人間を<この世のまことの宝玉>として描き続けた太宰。友人樋口陽一と同じ<戦後世代>として、バブル崩壊前夜に、そうした太宰の文学を<人間合格の文学>として復活させた井上ひさし。――<3・11以後>のいまこそ、改めて鷗外の流れに乗って、太宰治と井上ひさしとを合わせて検討してみること、必要なのではないだろうか。

 
  《日   程》
      8月5日 8月6日 8月7日
午前 9:30








12:00










午後1時開会 12時50分までに受付を済ませてください。)
 
・「原爆を許すまじ」

中間総括


3.ゼミナール:
  井上ひさし「人間合格」 
         
中間総括

.ゼミナール:
  太宰治「惜別」







午後 1:00











5:00
(予定)
1.あいさつ
  


2.基調報告Ⅰ
  井上ひさしと太宰治 





・生活案内
(ゼミナール3 続き) (ゼミナール4 続き)








5.あいさつ
 

(4時終了予定)
7:00




9:00
(予定)
交流会(参加自由)

(ゼミナール3 続き)
  
 《 テキスト 》
井上ひさし『人間合格』(集英社)。
太宰治「惜別」は教材化の視点からのダイジェストを用意する予定ですが、『惜別』(新潮文庫)などで事前にお目通しください。

 《参考文献》
○『文学と教育』 №213,№214,№215
○熊谷孝『太宰治―「右大臣実朝」試論』(みずち書房)
  
 《費   用》
①参加費:(資料代、連絡・広報・運営費、会場使用料・施設分担金を含む)
全日参加…13,000円(学生 10,000円)
2日間参加…10,000円(学生 8,000円)
1日のみ参加…5,000円(学生 4,000円)
②宿泊費:1泊 4,000円 
③食事代:朝食 500円、昼食700円、夕食 1,100円
(②+③2泊3日、6食分の場合…12,600円)
     
◎なお、宿泊施設には基本的にバスタオルとフェイスタオルしか用意されていません。寝間着、歯ブラシなどはご持参ください。(フロントにて浴衣200円で貸出し、歯ブラシ50円で購入可能。) 
※資料のみの場合:2,000円
  
 《申込み手続き》
申込み用紙(振込用紙を兼ねる。プログラム等に添付してお配りしています)に必要な事項を記入し、費用全額①参加費+②宿泊費+③食事代)を郵便局でお振込みください。
  
※申込み用紙がお手元にない場合は、事務局(下記)までご請求ください。
※7月1日以降の参加中止の場合、参加費の返金はご容赦ください。(集会資料はお送りいたします。)宿泊費・食事代に関しては、条件に応じて、セミナーハウス請求のキャンセル料金をいただき、残りを返金いたします。
  
 《申込み期間》  6月1日~7月25日
  
 《問い合わせおよび申込み先》
文教研事務局(画像)
  
 《交   通》
・新宿〈京王線 準特急40分〉-北野〈北口から京王バス 約8分〉-野猿峠(やえんとうげ)〈徒歩5分〉-会場
・新宿〈京王線 特急37分〉-京王八王子〈 徒歩約10分〉-JR八王子〈南口から京王バス 約20分〉-野猿峠〈徒歩5分〉-会場
・新宿〈JR中央線 約50分〉-JR八王子〈南口から京王バス 約20分〉-野猿峠〈徒歩5分〉-会場
・新横浜〈JR横浜線 約50分〉-JR八王子〈南口から京王バス 約20分〉-野猿峠〈徒歩5分〉-会場
  
※京王線利用の場合準特急に乗り北野駅で下車するのが便利。新宿から約40分。
  (特急を利用する場合は、高幡不動駅で各駅停車に乗り換え北野駅で下車。新宿から約40分。)
JR八王子駅南口京王線北野駅北口からの京王バスは、
   「柚木折返場行」あるいは「南大沢団地行」に乗車、「野猿峠」下車。
京王相模原線南大沢駅からの京王バスは、
   「八王子駅南口行」あるいは「北野駅北口行」に乗車(約10分)、「野猿峠」下車。
※JR八王子駅南口、京王線北野駅、京王相模原線南大沢駅、横浜線八王子みなみ野駅からのタクシー利用も可。 
   
・ 第1日午後1時開始のためには、バス便や受付時間の点などからみて、JR八王子駅に遅くとも12時までに到着する必要があります(北野駅の場合はそれより多少遅めでも可)。
・ 受付での手続きは開会10分前(12時50分)までに済ませてください。受付の係も研究会に参加しますので。

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