第60回文教研全国集会 参加者の声 2011文教研全国集会会場風景2011文教研全国集会会場風景
2011文教研全国集会会場風景

 第60回の文教研全国集会が2011年8月5日から7日までの3日間、東京・八王子の大学セミナーハウスで行われました。統一テーマは「文学の言葉」を、今こそ、発信しようよ>――井上ひさしと太宰治》。参加した方々から寄せられた感想のいくつかを、以下に紹介します。

■ 私は岩手出身なので、帰省の時は、東北道を車で行くことが多いのです。福島のモモをおみやげに買い、おいしい空気、おいしい水を体中に感じながら、久しぶりの故郷へ向かっていました。
 それが、3.11以後、放射能の不安がいつもついてまわっていて、しかも被災地の復興や原発の収束もどうにもしない政府のあり様が恐ろしくて、絶望感が、体中を支配している状況です。
 そんな中で思ったことは、広島・長崎の人達は、この何十年、どう生きてきたのか、ということでした。文教研の便りの中に、集会で「父と暮せば」をゼミナールでやる、とがあった時は、とても救われた思いがしました。私なりに読めたこと、とてもうれしく思っています。ありがとうございました。(N.S.さん 女性)



■ これまでに十回くらいの参加になるでしょうか。今回は特に井上ひさしということで興味がありました。
 今回いちばん考えたのは、集会の中でどういう発言をしていったら良いのかということでした。「対話」ということが大切だと集会の中で言われていますが、なかなか「対話」するような発言ができないと思っていました。しかし、考えた末に、長年やっている先輩方のような上手な発言はできなくても、自分で思ったことを素直に発言することに決めました。
 井上ひさしは、今までも読んできましたが、さらに読んでみたいと思ったことが、私にとって大きな成果の一つでした。
 今後、今生きている作家、大江健三郎などやってはどうかとも思いました。(M.N.さん 男性)



■ 参加回数があやふやになるほど回数を重ねました。ケストナーに始まり、太宰治を経て井上ひさしまで、一人ならば決して読まなかったであろう作品に、たくさん出会いました。読めば読むほど、聞けば聞くほど知らないことが増えてきて、迷子になりっぱなしですが、それもまた楽しと開きなおっています。今年は準備段階から参加し、集会の舞台裏で、その大変さも実感いたしました。そして、委員長の冗談に包んだ必死の勧誘の意味も、おぼろ気ながら理解できました。集会の準備をし、例会に出席し、おまけに本まで読まなければならないとは。文教研の会員が、こんなに忙しいものとは思いませんでした。と、今日も集会に関係のないことをつづり、またも、落ちこぼれています。(M.Y.さん 女性)


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