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学校教師だけでなく、会社にお勤めの方・主婦・学生など、どなたにも自由にご参加いただける集まりです。

文教研
[私の大学]
第56回
全国集会
文学史を教師の手に
“文学教師”――それは、自身に文学を必要とし、また、文学の人間回復の機能に賭けて、若い世代の“魂の技師”たろうとする人々のことである。そういう人々の中には、当然、学校教師もいるだろう。当然また、人の子の親や、兄や姉もいるだろう。限界状況の一歩手前まで追い込まれた、日本の社会と教育の現状は、今、まさにそうした人々の文学教育への積極的な参加を求めている。

文学教育研究者集団    
《期    日》  2007年8月5日(日)〜7日(火)    
《会    場》  大学セミナー・ハウス (東京・八王子)   ※ 大学院セミナー館を使用します。 

《統一テーマ》  文体づくりの国語教育――教材化の視点

 私たちは、文体づくり――文体的発想づくりということが国語教育の固有の任務だと考えている。文体とは、現実把握の発想・発想法との関連においてつかまれたことばのありかたのことだ。自分の文体・文体的発想(文体として定着をみせた発想)をもってこそ、私たちは、主体的、個性的にものごとを考えることができる。真に個性的な発想とは、歴史を創りあげていく主体として、自分自身が人間らしくあるために欠くことのできない発想、仲間との真剣な対話を通して自他の相互変革を可能にしていくような発想である。文体づくりの国語教育とは、そのような個性的な発想を、またそれを持続的なものにする個性的な文体を、意識的に育んでいこうとする教育活動である。

 現在、人間らしくあるための基本的な発想、それに根ざす個性的な文体を、私たちから剥奪しようとする圧力がますます強まっている。それは、また、非人間的な行為や状況に対して怒りを感じることが出来ない鈍感な人間に、私たちを飼い慣らしていこうとする圧力でもある。

 このような教育の危機的状況に抗して、文体づくりの国語教育をどのように実現していくか。今回は、太宰治『走れメロス』・坂口安吾『ラムネ氏のこと』を取り上げ、文体づくり・文体的発想づくりという教材化の視点に立って両作品を検討し、この課題にせまっていきたい。


 
  《日   程》
      8月5日 8月6日 8月7日
午前 9:30







12:00







午後1時開会
(12時50分までに受付を済ませてください。)
  
「原爆を許すまじ」

中間総括


4.ゼミナール:
太宰治『走れメロス』
            





中間総括


5.ゼミナール:
坂口安吾『ラムネ氏のこと』













6.あいさつ 

(4時終了予定)
午後 1:00














5:00
(予定)
1.あいさつ   


2.基調報告 T
戦後国語教育史と文体づくりの国語教育 
井筒 満


3.基調報告 U
十五年戦争下の太宰と安吾 
佐藤嗣男

  




※生活案内
7:00


9:00
(予定)
・交流会(自由参加)  
(ゼミナール続き)   
  
  
 《 テキスト 》
太宰 治『走れメロス』坂口安吾『ラムネ氏のこと』は、当日、資料として教科書掲載のものを用意いたしますが、なるべく事前に、お持ちのものでお目通しください。
  
 《参考文献》
○ 熊谷孝著『文体づくりの国語教育』(三省堂)
○ 熊谷孝著『太宰 治』(みずち書房)
  
 《費   用》
@参加費:(資料代、連絡・広報・運営費、会場使用料、施設分担金を含む。)
全日参加…\13,000(学生\10,000)
 2日間参加…\10,000(学生\ 8,000)
 1日のみ参加…\ 5,000(学生\ 4,000)
A宿泊費:1泊 \5,900(記念館)
B食事代:朝食 \525、昼食 \735、夕食 \1,155
  (A+B2泊3日、6食付きの場合…\16,630 )
◎宿泊施設には基本的にフェイスタオルと歯ブラシしか用意されていません。寝間着やバスタオルなどはご持参ください。   
※資料のみ:\2,000
  
 《申込み手続き》
申込用紙(振替用紙を兼ねる。プログラム等に添付してお配りしています。)に必要な事項を記入し、費用全額@参加費+A宿泊費+B食事代)を郵便局でお振込みください。
  
※申込用紙がお手元にない場合は、事務局(下記)までご請求ください。
※7月1日以降の参加中止の場合、参加費の返金はご容赦ください。(集会資料はお送りいたします。)宿泊費・食事代に関しては、条件に応じてセミナーハウス請求のキャンセル料金をいただき、残りを返金いたします。
  
 《申込み期間》  6月1日〜7月21日
  
 《問い合わせおよび申込み先》
文教研事務局(画像)
  
 《交   通》
・新宿〈京王線 準特急40分〉北野〈北口から京王バス 約8分〉野猿峠(やえんとうげ)〈徒歩5分〉会場
・新宿〈京王線 特急37分〉京王八王子〈 徒歩約10分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
・新宿〈JR中央線 約50分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
・新横浜〈JR横浜線 約50分〉八王子〈南口から京王バス 約20分〉野猿峠〈徒歩5分〉会場
  
※京王線利用の場合準特急に乗り北野駅で下車するのが便利。新宿から約40分。
※京王線特急を利用する場合は、高幡不動駅で各駅停車に乗り換え北野駅で下車。新宿から約40分。
※京王線の特急準特急はそれぞれ20分間隔で運行(日中)。
八王子駅南口北野駅からの京王バスは、いずれも「柚木折返場」あるいは「南大沢団地」行に乗車。
※八王子駅南口、北野駅のいずれからも、タクシー利用可。
※ほかに、京王相模原線南大沢駅から「八王子駅南口」「北野駅南口/北口」行の京王バスを利用する方法もあります。  
 
・ 第1日午後1時開始のためには、バス便や受付時間の点などからみて、JR八王子駅に遅くとも12時までに到着する必要があります(北野駅の場合はそれより多少遅めでも可)。
・ 受付での手続きは開会10分前(12時50分)までに済ませてください。受付の係も研究会に参加しますので。

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